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2019.Oct.3〔Thursday〕
うれしい“報告”
こんにちは、塾長の太田です。
10月3日に「2学期中間テスト」を控えた10月2日、ある生徒さんから、講師としては、本当にうれしい“報告”を受けました。
その生徒さん、塾に入ってくるや否や、「理科の〇〇のところが分からないから教えてほしい」とのご要望。
普段、大々的には指導させていただいていない科目で、ご希望のところは、難しさ極まりない単元なのですが、テスト前日に控えてこちらの勝手な予定を構築していた中、一瞬とまどいましたが、“素の自分”にかえってみると、とってもうれしい気持ちになりました。
本気のご要望に対して、失礼ないレベルの問題をご用意して、授業に臨みました。
その後、テスト前日に確認させていただきたい問題をクリアしていただいた後、さらなるご要望を聞くと、“一生懸命勉強された”というある科目の問題を解いてみたいとのこと。
すぐに、テストレベルの問題を御用意して、解いていただいたところ、正答率高くできました。
普段、指導させていただいていない科目でしたが、見えないところで一生懸命勉強してくれていた光景が目に浮かび、ほんとうに感動しました。
その生徒さんは、しっかりとした目的意識をもって、テスト前日に、達磨のような腹をした私に正面きってぶつかってきてくれたその経緯を想像すると、本当に有難い気持ちになりました。
テスト後に、通っていただいている生徒さんの点数の伸びを報告させていただくのが、学習塾の定めのようなものでありますが、新たにお受けできる生徒さんの人数の関係で、ここのところ、そうしたご報告を積極的にいたしかねる状況にありました。
そんな中、そうしたルーティンめいた枠をはずれて、テスト前日にうれしい“報告”をしてくれる生徒さんがいてくれることが、この仕事をさせていただいていて、点数だけにはとどまらない、私が本来希求する意義を改めて私に教えてくれたと感じ、感謝しております。
今日(10月2日の時点)、塾にお越しいただいた生徒さんについてお話しますと、テスト前日だから早く寝るのが一番という助言は露知らず(聞いても気にかけず?!)、21:00頃まで自習されて、親御さんからご心配のお電話を頂いた生徒さんもいました。
そうした生徒さんたちのテストの点数が今すぐ伸びるかどうかは分かりませんが、土臭く泥くさく掘り進めてきた土壌にこそ、そこに生育する植物に光があたり、そうした土壌があってこそ植物は伸びていくものではないかと、感じております。