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2022.Jul.10〔Sunday〕
“一言”がもつ、“ちから”と“おもさ” 会話と対話―その1―
こんにちは、塾長の太田です。
私が、毎日、塾で指導をさせていただくなかで、定期的に確認している“ことば”があります。そのうちの一つのことば。
“先生は「がんばろう」を 言い換える名人であってほしい。“
コピーライター:谷野栄治氏 『毎日読みたい 365日の広告コピー』より
最近、この“ことば”を確認したとき、私に声をかけてくれた生徒さんたちの“ことば”が想起されました。
例えば、通常の授業以外で、偶然空きが出たため、自習にお越しいただいていた生徒さんを指導させていただいたとき、帰り際に、その生徒さんがかけてくれた“ことば”。そうした場合に、きちんと“ことば”として形にできる生徒さんは、あまりいません。もちろん、私としては、そうしたことを期待しているわけではなく、ただ勝手にさせていただいていることではありますが、そうした“ことば”に、感動します。
また、腱鞘炎に悩まされているときに、ある生徒さんが、私を気遣って言ってくれた“ことば”。思春期にあって、自分のなかの葛藤で大変なときに、他者にそうした“ことば”を形にして伝えることができるなんて、心がふるえます。
つたないながらも、全力で毎日の指導に臨んでいるなかで、そうした生徒さんたちの一言が、本当に心にしみ入ります。そうした生徒さんたちの“ことば”は、逆に、自分はどうなのかと考えるきっかけを与えてくれます。私は、生徒さんを指導するにあたって、日々、伝え方やことばの選び方を、工夫・努力しているか。そう心がけているつもりでも、実際はどうなのか。あまりよくない一言を発したことはなかっただろうか。
ふだんの授業のなかで、生徒さんから、本当にいろいろなことを、教えていただいています。