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ブログ

2022.Dec.11〔Sunday〕

不思議なことその1―目覚まし時計―

こんにちは、塾長の太田です。

いつまでたっても、自分は子どもだなと感じる瞬間があります。

そのひとつが、おっさんになっても、いつもより早い時間に起きる必要があるときに、家族に起こしてほしいと依頼すること(私は無類の心配性のため、目覚まし時計が作用しなかったら…という不安に駆られると、眠りにつくことができなくなります)。

しかし、不思議なことに、当該時間10分前に起きることがほとんどです。

さて、冬期講習が近づいてきています。

有難いことに、各コースともに、満席となりました。当たり前のことですが、全身全霊で準備をしています。講習に臨むにあたって、心配なことがひとつあります。それは、生活のリズムが昼夜逆転している私が(授業・講習の準備に向けて、早朝まで準備しています)、朝起きることができるかということ。

そこで、面談期間中に(現在、中学3年生の保護者の方・生徒さんと面談を行っています)、“癒し系ボイス”を発出されているお母様(ある生徒さんの保護者の方)に、直談判(目覚まし時計にインプットするために、「起きなさい」という声を録音させていただけないかという相談)をさせていただきました。

「なんだか、おかしくないですか(笑)」とおっしゃったあと、「私でよければ…」なんて、おっしゃっていました。

もちろん、実際には、その“ボイス”を録音させていただくことは差し控えましたが、声というのは大切なものの一つであることを、そうした一連のことから、あらためて感じます。

人間は、必ずしも論理の力のみで説得されたり、腑に落ちたりするわけではなく、感覚的なものが作用することは、認知心理学をはじめ様々な研究が明らかにするところです。

声は、ある意味で、天性のものなのではないかと考えます。それゆえに、理屈ぬきにひかれる声質をもっていらっしゃる方には、尊敬と憧憬の念を抱かざるをえません。

その反面、「声の力」を鍛えることができる面があることに言及されているのが、内田樹氏。

内田樹氏は、『複雑化の教育論』のなかで、次のようにおっしゃっています。

「「声の力」は教師には必要ですね。声の力と言いますけれど、別に大きい声ということではないんです。響く声、浸みる声です。

…多田先生(筆者の合気道の師)は僕たちに「武道家はオールドバイオリンのような声でなければならない」とおっしゃる。大きな声である必要はない。ただ、石の壁を通り抜けるように、人の身体に浸み入る声を出しなさい、と。

でも、どうすればオールドバイオリンのような声が出るのか、そこまでは教えて頂けなかった。だから、それについては弟子たちは各自で工夫するしかない。僕が能楽を習うようになったのも、いくぶんかは先生の宿題に答えたいという気持ちがあったからだと思います。どうやったら人の身体に浸み入るような声が出せるのか。



声帯以外のところから声が出ると感じられるようになったのは、稽古を始めて一〇年目ぐらいからです…。

全身が共振して、全身が同期するというのは、僕が稽古している合気道においてとても重要なことなんです…「相手の身体と同期する」。オーケストラで楽器を演奏する時と同じです。他の楽器の出す音を聴いてから、それに「合わせよう」としたら、必ず遅れます。合わせようとしたら遅れる。同期しないと合わない。」

学習塾という場で仕事をさせていただいていて、塾講師は、多面的に考え自らを鍛錬していく必要があることをあらためて生徒さんや保護者の方の“ボイス”が私に教えてくれるとともに、柔らかくも強靭なタッチで私に反省と希望を与えてくれた、そんな気がしています。