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2020.Feb.4〔Tuesday〕
“吾輩は猫でありたい”
こんにちは、塾長の太田です。
先日、ある男子生徒さんが、授業開始から5分経過してもいらっしゃらないため、どうしたのか思案していると・・・その生徒さんが現れました、その腕には“固定帯”が。
大好きなスキーをしていたときに、肩を骨折したということです。
「スキーがしばらくできなくなると思うと、つらい。」その生徒さんが幾度となく仰っていたので、つい漏らしてしまいました。
「スキーは待っていてくれる。失恋したら、相手はもう待っていてはくれない(もう現れない)から、スキーは楽しみがある」と。
そこから話が展開し、塾講師であるからか、最後には出てしまいました、「恋愛は、理屈ではなく、いくら自分が努力しても(そもそも何に対して努力するか分からないし)、相手が何も感じなければ、努力が報われることはない。それに対して、勉強は、努力した分だけ相手が微笑んでくれるから、かわいらしいものだ」と。
そうした話から、身体について(生徒さんの年齢のときは、何も考えずに身体を動かしていられるけれど、私の年齢になると、身体は消耗品だと思い知らされることが少しずつ増していき、いろいろと気を付けて生活する必要が出てくるといったこと)、様々なことを生徒さんと話しました。
そんなことがあって、帰宅すると、最近、家であったことを改めて考えました。
私の家では、室内だけで飼っている猫が9匹、外と家を行き来している猫が2匹、外にいる猫が2匹いるのですが、最近、外と家を行き来しているある猫の体調が芳しくないときがあります。
その猫は、私にとてもなついてくれていて、忙しいときなど冷たい態度をとってしまうことが多々あるのですが、いつでも、甘えてきてくれます。
ある本に、書いてありました。
「猫は、うれしかったことしか、覚えていない」と。
生き方の教訓として励まされるとともに、何だか切なくもなり、反省の気持ちとともに自分のこころに強く突き刺さります。
有難くも、多くの生徒さんが当塾に通ってくださっています。
それぞれの生徒さんがどのような気持ちでお越しくださっているのか、想像もつきませんが、それぞれの生徒さんが“学ぶ喜び”を少しでも感じてくれていたら・・・なんて思うのは、勝手な妄想にすぎません。
私が、生徒さんに与えてもらった“喜びや嬉しさ”を常に忘れずにいることが、一番大切なことだと、改めて感じます。