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2020.Jul.25〔Saturday〕
姪っ子と金魚
こんにちは、塾長の太田です。
塾講師の仕事は、大切な生徒さんをお預かりするという重大な責任を、薄い紙っぺら1枚で支えるようなもので、大切なのは、身がすり減ろうと何度も何度もアプローチをくり返すということであると、身をもって感じております。
そんなことを考えていると、先日、私の姉から姪っ子について聞いた話が想起されます。
5歳の姪っ子は、お父さんとお風呂に入っていて、お風呂場には金魚すくいのおもちゃがあるそうです。
あるとき、パパとお風呂に入っている姪っ子が、そのおもちゃを手に、パパのお○○〇〇をすくって、「どうして、こんなところにお○○〇〇があるんだい?」と言ったそうです。
先日、姪っ子が我が家に来てくれたときに、バァバが「どうやってすくったの?」と聞くと、「ななめから」と答えたそうです。
塾という空間の水面に泳ぐのは、多くの可能性を秘めた“金魚”とたとえることもできる生徒さんたち。
生徒さんを“すくおう”とすればするほど(生徒さんの気持ちをつかもうとすればするほど)、紙は破れます。
生徒さんに真正面から向き合っていて、行き詰まったとき、“角度を変えて”アプローチすることも大切だと、5歳の姪っ子から教えてもらったような気がします。
手のとどかぬかゆいところは“孫の手”で、硬直した脳という気づかぬ病をときほぐすのは“姪っ子の手”で。