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2020.Sep.26〔Saturday〕
”準備”
こんにちは、塾長の太田です。
私が日ごろ、生徒さんを指導させていただくにあたり、意識していることの一つは、“天才”ではない“凡人”が、どのように力をつけていけるかということです。
それは、指導させていただく私が、“凡人”であるからに他なりません。
“凡人”は、論理を一足飛びすることができないが故に、いつでもどんな状況でも、(初見の)問題・課題に対応することができるようになるための“思考の過程”(本質的な理解)を身に付けることが必要不可欠です。
当塾は、生徒さんがひとりで問題を解くことができるようになる“再現可能性”を身に付けることを希求しております。
“丸暗記”はすぐに忘れてしまうものであることから、当塾では再現可能性の低い“公式のための公式”のようなものは一切教えておりません。
上述したことを生徒さんに身に付けていただくことは簡単ではありませんが、私共にはそうしたことをあきらめることは許されません。
しかし、私は、所詮“凡人”にすぎません。
ただ、“凡人”にはできることがあります。
それは、“準備”をすることです。
本来、“準備”をすることは楽しかったはずです。
小学生の遠足・修学旅行の準備をしているとき。
初めての海外旅行をする準備をしているとき。
初めて、留学をする準備をしているとき。
大切な人へのサプライズをするためにあれこれ考えて、その準備をしているとき。
明日からも、有難くもお越しいただいている生徒さんをお迎えするにあたり、“準備”をしているときに訪れる朝陽を当たり前のように感じることができる幸福に感謝しつつ、“準備”をすることをよろこびに感じることができるようにあり続けたいと、思います。
毎日は、“希望”と“反省”(“絶望”)のくり返しです。
ただ、生徒さんとの時間は、その時間が空間的認識にも作用し、私がまだ見ぬところへ連れていってくれる可能性をいつも感じさせてくれます。
「旅情というのは、旅立つ前の見知らぬ土地への憧憬と、到達してしまったものの幻滅とのあいだをつなぐ、(それゆえに、まだ、どちらにも属さない)感情だということになるのだろう」寺山修二