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2022.Dec.4〔Sunday〕
状況にあうかどうか
こんにちは、塾長の太田です。
かなり前ですが、『人志松本の酒のツマミになる話』というテレビ番組をみていたとき、出演者の好きなカレーの話題になりました。
そのとき、あるお笑い芸人さんの口からでたのが、「水泳の授業のあとの、給食のカレー」。お笑い芸人は、やはり、感受性・観察力がスゴイ!とあらためて感じました。
『ツマミになる話』であるが故、日本酒をのみながら、その番組を楽しんでいました。そのときのんでいたのは、価格的に安い酒。しかし、その酒をとてもおいしく感じました。
価格的にそれほど高くない酒と高級酒。そのとき置かれている状況によって、感じ方が変わります。状況に応じ、普通酒をとてもおいしく感じることもあれば、高級酒をそれほどおいしくないと感じることもあります。
上記のことを、学習に関することに敷衍すると、特定のことを、そのことが置かれている状況や文脈に位置づけて考えることは、自明のことです。
狭義のテストでも、難易度が上がったときは、“文脈で判断する”ことは、基礎的な手法になります。もちろん、こうしたことは、中学生の学習や、中学生を対象にした模擬試験の出題などでもみられます。例えば、和歌で、状況にあった歌を詠むことが尊ばれること。また、現代文や英文において、特定の単語の文中での意味をとらえること。
また、そうしたことは、塾講師が指導するうえで、留意しなければならないことにも通じます。つまり、状況に応じて臨機応変に指導すること。絶えず、外的環境は変化し、自己の編成・再編成を余儀なくされます。
さらにいえば、生徒さんは毎回変化をつづけています。講師が、変化しない観点から何かを伝えるのは、傲慢というものです。
学習塾において、根幹にかかわることを、食卓上の酒と、酒の口上をつかさどるテレビ番組から教えてもらったような気がしています。