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ブログ

2022.Sep.23〔Friday〕

“Trapeziste”

こんにちは、塾長の太田です。

題目の“Trapeziste”は、カヒミ・カリィ氏の『Trapeziste』というアルバムのなかの「Trapeziste」という曲を指しています。その曲を、何千回もリピートした記憶があります。

当時は、私も血気盛んな若者だったため、カヒミ・カリィ氏の容貌もふくめ、テレビや雑誌ごしから感じる得も言われぬ“色気”(才知と風貌から醸成されると、勝手に想像した結晶としての“何か”)を感じながら、その曲に陶酔しました。

“千里”にたとえられるほど、時空を隔てたその記憶は、ふとしたことから、蘇りました。

最近、“なにか”を感じて、自分の部屋のクローゼット下に積み上げてある資料をかき分けて、見つかったファイル。そのなかに、カヒミ・カリィ氏が、ある雑誌のインタビューで回答されたページの切り取りがありました。

「家具もどこどこのお店のモノとか、そういうのじゃなくて、いろんなものが混ざって、全体として1つの世界観が出来てると感動するじゃないですか。自分もそういう風に出来たらいいなぁ、っていう憧れから…」

何かを手に入れることで安心したいという、みたらし団子のように粘っこくつきまとう、人間存在の根源的な欲求。上記のカヒミ・カリィ氏のことばには、そうした安易な”救済”を求めることを、戒めるような含蓄があるとともに、人間存在がよって立つところの基盤にかかわる本質的なものが見え隠れしていると感じます。

カヒミ・カリィ氏の音楽はもちろん、いろいろな刺激をうけて、現在、この自分が存在しており、そうした自分は、一貫性のあるものではないと、あらためて感じます。

この自分は、そうしたもろもろの恩恵から“混醸”されたうえで成り立っていますが、“成人”とはなっておらず、また、そうなることは原理的にありえないなかで、自分はこういうものだと思っている自分を相対化する視点を、カヒミ・カリィ氏の言葉から、あらためて教えていただいた、そんな気がしています。