ブログ
2019.Jan.18〔Friday〕
中学男子は愛嬌あるよーR次郎のそよ風のような、はな息ー
こんにちは、塾長の太田です。
当塾に通って下さっている生徒さんは、女子生徒さんが多いのですが、ここのところ男子生徒さんの入塾が増えています。
普段から、中学生の生徒さんを”大人”と考えて接しているのですが、特に女子中学生は、3年生ともなると、講師の私よりも”大人な”部分があると感じることがよくあります。
授業で接するなかで私が勝手に構築する「その生徒さん像」、面談で親御さんからお聞きする「その生徒さん像」、休憩時間に中学女子同士が会話している内容が耳に入ってきて、私が勝手に構築した像とは異なる「その生徒さん像」(ピアプレッシャーもあるのか、そう解釈するのは私の幻想なのか、中学女子の会話は”皮肉”をこえて骨や髄にも達することが多くて、勉強になります)…。人の性質は、固定的なものではなく、状況に応じて、絶えず生成されるものであるので、当たり前といえば当たり前のことなのですが、中学女子のつかみどころのなさたるや、映画『羅生門』を観ているかのようです。
”ジェンダー”という視点で二項対立的な話をするつもりは毛頭ないのですが、(当塾に通って下さっている)中学男子は、いい意味での(?)男の”単純さ”を鏡にうつしたようにみせてくれます。
例えば、中学3年生のRくん。
3年以上通われていた他塾さんから、2ヶ月前に転入されました。
事情が事情なだけに、計算問題を解く過程から見直し、厳しいこともかなり言って指導しています。主要指導教科の数学・理科は、それぞれ20点近く点数が上がりました。
数学は前回のテストで点数が上がったのですが、今回のテストが終わった後の授業で、Minoriのドアを開けて入ってくるとき、その顔がニヤついていました。
結果を見せてもらった後、授業中にRくんの努力をほめると、Rくんの端正な鼻が少しふくらみ、そこからもれた穏やかな鼻息が、机上に置かれた理科の答案をすこし揺らしたような気がしました。理科のテスト結果についてどう思うか聞くと、意思表示がこれまでほとんどなかったRくんですが、「あと2点取りたかった」と話してくれました。
Rくんが、やればできるという自信をもつきっかけができ、学ぶ楽しさやよろこびを少しでもつかんでくれたとしたら…と勝手に想像すると、点数・結果だけを追求するのではなく、将来にわたって大切になる力をつけることを希求するこの仕事をさせていただいている意義を、教えてもらっていると感じます。