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2023.Feb.4〔Saturday〕
“常に変化している”ということについてーその1―
こんにちは、塾長の太田です。
生徒さんを指導していると、生徒さんは常に変化しているということを感じます(前進・後退といった“直線的な”変化ではなく)。
ある生徒さんの例。
先週はいい感じで解いていたのに、今週は…。
体調や気分といった一時的な変数が関わっているのか、それとも、それ以外の何らかの理由があるのか。
もちろん、そうしたことを単刀直入に聞くのは野暮であると同時に、直線的な進化論に基づく“モノサシ”で見ることの危険性を避けることは、私が開校当初に掲げた“戒め”のうちの一つです。
生徒さんの変化に気づくこと。
それから、どうアプローチしたらよいのかを考えることは、講師としての役割です。
そのためには、常に自分自身が可塑性を有し、変わり続ける覚悟が必要です。
大人になるにつれて抜け出すことが難しくなる、“自分は変わらない”という神話。
そうしたちっぽけな牙城を、生徒さんによって崩されているような感覚をおぼえます。
上述した生徒さんが、直近のテストで、少なくとも点数という観点で、大きな伸びを遂げました。
講師は、一方的な計画に基づいて生徒さんを支配しようとしてはいけないし(もちろん、そうした計画を緻密に練ることは最低限必要なことですが)、かといって、刹那的な感情に溺れすぎてもいけないし、生徒さんが、人間存在の謎と不可思議さを教えてくれていることに、感慨をおぼえます。